去年開店して気になっていた最寄り駅付近にできた個人店のカフェに足を運ぶ。なんのセンスも価値も分からぬわたしでも、一つ一つ諦めず妥協せずに、ちゃんと選んだのだろうなあという内装、照明、家具だと感じられた。打ちっぱなしなのに天井が高すぎないこと、カウンターも多分ふつうより低めだからか寒々としていないのが良い。ガトーショコラとアメリカーノを頼む。ガトーショコラが所謂ほとんどチョコレートだったのでうれしい。ほとんどチョコレートでできたチョコレートケーキが好きだ。コーヒーでちょびちょびやるのがいいんだ。コーヒーの味の違いなどもちろん分かるわけがないけど、香りに果物のような瑞々しさがあった気がする。おいしい。
コーヒーが飲めるようになってから気づけば苦いコーヒーを飲んでいない。お店で飲むコーヒーは飲みやすくなっているから苦くないのかな。苦味って雑味ってやつなのか？分かるようになったらひとつの能力者みたいでかっこいいかもしれない。
のたりとした時間を過ごす中でふと、とてつもなく人間の営みを強く感じた。スプーンの形は合理的で美しいし、かっている音楽も素敵。明るさを手に入れたのにわざと暗くする。文化の積み重ね、歴史、人間えぐい。一番強いiPhoneが無効化される空間。時々こういう場に身をおいて思いふけるのも必要だなあ。でも、ひねくれているのでセンス！に圧倒されると俗に一目散に走りたくなる。家帰ってすぐ聞いたスッペシャルジェネレ～ション、一段と脳溶けた。バランス、バランス。
コーヒーの味の違いは分からないけど、ハロプロのアイドルの楽曲の声の聴き分けは余裕で出来るな。バランス～～～。
器もかわいいのでえらい
