物欲の清少納言

●3/15(金)

起床。昨日ひさしぶりにパソコン作業をやったためか、瞼が重たい。眼球がムチムチに太ったみたい。
最近聞いている上坂あゆ美さんの「わたしより先に丁寧に暮らすな」で上坂さんがハロプロが好きだと話されていて、妙に納得感があった。好きになった人がハロプロ好きだったと後から知るパターンはこれまでもあって、その方々の言動にポジティブ、パワー、フィジカル、ラブが言葉の折に滲んでいる。大事なことは濁さずに言い切る人たちに憧れる。
お仕事。上長から今後の方針について話を受けて、薄々感じてはいたが、本当になにも、決まっていないことがはっきりと確定した。いやしかしなぜ業界未経験のわたしを採用したんだろう…と素朴に疑問。頑張りそうと思ってもらえたってことでプラスにとっておくしかない。わたしはもう転職活動をしたくないのだ。
仕事終わりに部署で歓迎会をしていただいた。そしてわたしは思い出したのだ。人の背中を見るのが我が人生だということを。飲み会に向かう道中を職場の方々で移動することになったのだが、こういう時、もれなくあぶれる。しばらく職場飲み会に参加していなかったからすっかり忘れていた。そうそう、こうなんです。いつも。即席で出来たどの組にも入ることができず、彼女たちが通行の妨げになっているのを傍観している。彼女は楽しくて周りが見えなくなっていて、わたしは景色をよく見る人に徹しているしかないから、よく見えてしまうのだ。

飲み会が始まってしまえば移動がないから、何とか輪に入っている雰囲気にはなった。しかし、全方位に失礼な発言がちょっとずつあって悲しかった。若い店員さんの不手際をずっと悪く言っていてそれも悲しい。わたしはまともに働いて来なかったから、会社に勤めていらっしゃる方々を無条件に尊敬していたのに、お酒の場になるとなんでこうなってしまうんだろう。帰宅後布団に入ってもどこに向けていいのか分からない怒りの余韻があり、なかなか寝付けない。気の収まりを待っていたが一向に落ち着かず、心底どうでもいい動画をたくさんみて2時ごろに眠った。

●3/16(土)

8時前には起床して、洗濯したり家のことをしたりして過ごすも終日、昨日の疲れを引きずる。ずっと考えていたけれど、もしかして、社会人の方々は働いていることで考えるリソースがないから、固定観念に縛り付けられていたり、他者への配慮がなかったりするんだろうか。いや、働きながら考えてる人もたくさんいるんだろうけど…。

午後歯医者に行って、今後の治療方針について話を聞いてズンと重たい気持ちに。もう歯のことで悩みたくないのに、おそらく今後も歯茎の弱まりが進行する度に都度処置が必要らしく、気が遠くなる。

帰宅。気持ちが浮かばれない中是枝監督の「誰も知らない」を見て、ジリジリと心を焼いた。自分が子どもの時のことを思い出して、しっかりと、巻き戻らない量の時が流れて今があるのだということ、嫌な思い出が確固たる遠い過去になっていることを幸せに思った。なんにもやる気が起きず、捨ての一日になってしまった。

●3/17(日)

午後から友人と遊ぶことになっているので、午前中のうちに家のことを済ませる。風が強いが、気温は暖かいのでコートは着ずに、重めのカーディガンで出かける。隙間の季節にしか着られないので、出番があると嬉しい。合流してパン屋をはしごしてパンを買う。外で食べる予定が風が強すぎるので断念して、パンケーキ屋さんへ。味はうまいが、オペレーション…がんば…!!って感じだったな。

腹ごしらえが済んだので買い物。「春はスニーカー」から始まり、「春はデニム」「春はツイード」「ワンピース」「ロンT」「パンプス」など、欲しいものを言い合う。物欲の清少納言。楽しい。友人に付き合ってデパコスをみることがあるけれど、明らかに顧客ではないわたしにも話しかけてくれて、サンプルまでくれたりなんかする店員さんのことを、すぐ好きになっちゃう。駅ビルの中ですれ違った男の人が、セーターの袖を二の腕の半分くらい、半そでになるぐらいまでに捲りあげていて衝撃。

大戸屋で晩御飯たべて帰宅。チキン南蛮を頼んだら、お肉が2枚もあったので結構ぎりぎりで、頑張って食べきった。もうあと3年はチキン南蛮は食べなくていいな。

帰宅後、明日の朝パンを食べるのことを原動力に、風呂や洗濯を済まし、さっさと夜を閉じた。