殺菌消毒の殺意が透けている

遅い時間の出勤。ホルモンの週により眠気が重たく出勤時間のギリギリまで眠ってしまう。朝ごはんとして冷凍の大判焼きを温め、苺を挟んで食べる。おいしい。苺は美味しい水。みかんとキウイとヨーグルトも食べる。かなり庶民的なラインナップでこそあるが、複数のくだものが家にある状態は貴族の暮らしを思わせる。

自転車でブイブイブイと出勤。仕事は先週に比べてだいぶ落ち着いてきていてありがたい。高い波があれば引く波がないとやってられない。しかし、仲の良い先輩にわたしの所属チームの始末の悪さについて苦言をいただいてしまった。行動で取り返すしかない。好きな人にはがっかりされたくない。昼ごはんを食べているあたりで、自転車のライトを忘れたことを思い出し愕然。職場から自宅まで街灯はそれなりにあり、運転する側としては見えている・走行は可能であると思うが、わたしは断固として無灯火運転を許さない。ふつうに、道交法違反になるので電車で帰る。

仕事を終え最寄駅へと向かう途中、外国の女性の方に声をかけられる。何事かと思ったが、相手方はOPP袋に包んだお菓子とそれがいくらか書かれている手書きのポップのようなものを提示しておりすぐに状況が理解できた。留学生でお金に困っているという。わー。これは逡巡だ。留学生の方がお金で困っているであれば、専用の然るべきところに行くべきなのではと思ったけど、過去この国は留学生への扱いが極めて不当であったこともあり、然るべきところなどは、実際はないのかもしれないと思った。本当に困っている場合、根本的に解決するのであればお金を手渡す以外に他にも手段があるかも知らないし、そもそも何もかも偽っているのかもしれない、でも留学生でなくてもお金に困っているひともいるだろうし…など様々な可能性、疑りが駆け巡る。ただこちらも疲れており、この時間からの解放されたさから、お菓子はいらないのでこれで勘弁してくださいと伝え、小額のお金を渡して立ち去らせていただいた。これでこの人にとってなにになるというのだ。悲しい。ちょっとのお金を渡すのにこんなに苦しい。お金配りおじさんのことを思う。お金を配って不平等が少しでも埋まって、少しは気分がマシになるだろうか。焼け石に水をかけているだけのように思えてより苦しくなったりしないんだろうか。わたしに十分な所得があれば。十分な所得があったらこんな気持ちにもならないのかもしれない。子ども食堂もそうだけど、なんで国ができてないことへのフォローを個人が請け負わねばならんのだろう。

鬱々とした気持ちを晴らすために軽率にチョコあーんぱんを買って食べる。とっておきのスイーツよりコミカルで可愛い食べ物の方が癒しを与えてくれることがある。存在の絶対的面白くだらなさが状況を茶化す。ありがたい。

古賀及子さんの影響で初めてリステリン(オリジナル)を買った。どれどれと、口に含むとものすごい圧で驚く。確実にこの数秒間に殺菌が完了している。海外製品の圧。この国では到達を控えているラインを超えている圧。殺菌消毒の殺意が透けている。口の内側から伝わる。恐ろしいほど隠せていない。味方にいるうちはいいけれど敵に回したら最悪という印象…蔵馬と思えばいいのか。頼もしいサイズ感で洗面所にズドンと鎮座しているので使い切るまでそれなりに長い付き合いになるだろう。どうにか仲良くやっていきたい。

マイナビラフターナイトのママタルトが非常に馬鹿馬鹿しくてよかった。疲れていたこともあったけどおかしくて堪らずヒーヒー笑った。ボケ数は多くないけど一個一個がでっかい。檜原さんのツッコミというか、その場で起きたことに対して、とにかく驚いている人という感じもすごいい。ツッコミは誤りを訂正をする人としての役割以外に、ボケが起こした爆発を、さらにこちらに伝わるよう風を吹かせる役割があることに気付いた。(20230224)